STREAMING丨2025.07.25
第1話からヤバい! “失われた秘宝”を危険な奴らが奪い合う 『パイン ならず者たち』の圧倒的リアリティ
Disney+(ディズニープラス)のオリジナルシリーズ『パイン ならず者たち』のコメンタリー映像が公開された。映像では、監督のカン・ユンソンと主要キャストたちが撮影秘話を語っており、70年代の熱気やキャラクターの関係性に対するこだわりが明らかになっている。
物語の舞台は1970年代。映像冒頭、当時の密集した街並みと人々の熱気を再現するために、制作陣は資料調査を重ね、西部劇を思わせるような音楽を取り入れたオープニングが登場。ドローンによる日没のシーンは、偶然にも完璧なタイミングで撮影できたという。
主演のヤン・セジョン演じるオ・イドンは、喧嘩っ早く衝動的な性格でありながらも、叔父であるカン・スンリョン演じるオ・グァンソクには強い忠誠心を持つ。ふたりの関係性については、劇中だけでなく撮影外でも食事を共にするなど、自然な関係構築に努めたという。また、イム・シワンが演じるヤン・ジョンスは、お金の匂いに鋭い直感を持つキャラクター。華やかな衣装とメイクには、彼女の“他者を圧倒したい”という内面が色濃く反映されており、スタイリングチームとの綿密な打ち合わせの上で作られたものだ。
シリーズでは、主に金と家族をめぐる複雑な人間関係が描かれていく。主要人物たちは「同じ目的地を目指しながらも、考えていることは全く違う」存在であり、そのズレが衝突や騒動を生み、物語にリアリティと緊張感をもたらしている。
第1話では、70年代の空気感を一気に引き込むことを狙い、時代背景やキャラクター設定、関係性を短時間で見せる演出がふんだんに盛り込まれている。監督曰く、ここで観客が物語に入り込めるかどうかが、その後の展開に大きく影響すると語っていた。
このコメンタリー映像は、視聴者にとってキャラクターの奥深さと物語の構造を理解するための貴重なガイドともいえる。