SPORTS丨2025.07.24
二刀流・大谷翔平の打順は何番が良いのか? 打てなさすぎる“ドジャース貧打線”にネット上で議論勃発

写真:AP/アフロ
7月21日(日本時間7月22日)に行われたロサンゼルス・ドジャース対ミネソタ・ツインズの一戦で、投打に渡る活躍を見せたドジャース・大谷翔平。そんな大谷を中心とした“ドジャース打線”について、このところ、日米の野球ファンからは様々な反響が巻き起こっている。
この日、先発のマウンドに上がった大谷は、1回表のマウンドで、ツインズの1番バイロン・バクストンに、いきなり先頭打者アーチ浴びて1点を先制されたものの、その裏の攻撃で、四球を選んだ1番ムーキー・ベッツを一塁に置き、いきなり逆転の第35号2ランを放つことに。これにより、自らの失点を自らのバットで取り返すという、二刀流・大谷ならではの特異な活躍ぶりが注目を集めるとともに、1番ではなく、2番に大谷を置く打順に注目が集まることとなった。
試合後に大谷が語ったところによると、大谷自身、打順の変更にはそれほど苦にしていないようで、「まったく不満はないですね。皆がもちろん心地よく打てるのが一番ですし。夜に連絡をもらって9番でもいいよって返しましたけど。それぐらいどこでもいい。」とのことだが、ファンからは正捕手のウィル・スミスと大谷のバッテリーコンビを、打線上でも並べるべきだとする声が巻き起こっている。
というのも、実はこの日の時点で、ナ・リーグの打者成績を確認すると、打者の総合的な打撃貢献度を表す「OPS」の項目でトップとなっているのは大谷の.996で、それに続くのがスミスの.983。さらに、昨季、一世を風靡した“ベッ谷マン”の3人に着目すると、フリーマンは.835で第18位、この日、大谷の前の1番に起用されたベッツに至っては、.689と大谷&スミスに大きく水を空けられた形となっており、しかもベッツの出塁率は.312、フリーマンの出塁率は.364と、こちらの数字でも大谷(.379)&スミス(.424)を下回る形に。また、得点圏打率では、これまで長らく1番に入り、走者が得点圏にある状態そのものに恵まれていない大谷が.233という低い数字であることを除くと、スミスが.380、フリーマンが.342、ベッツが.247と、こちらの項目でもベッツが突出して状態が悪く、現状、走者として塁に出ることも、好機に走者を返すことも上手くいってはいないことを示している。つまり、セオリーで考えればOPSを重視する形で、大谷・スミス・フリーマンで打線の軸をなした打順の方が、より効果的に得点を得られる可能性が高いと考えられるというわけだ。そのため、こうしたドジャース打線のテコ入れ案に、野球ファンからは「スミスが後ろにいれば大谷さん歩かせられない」「結局スミスと大谷がいればいいというw」「2人で野球やってる」「まさに最強バッテリーw」といった様々な声が巻き起こることに。
ちなみに、“スミ谷マン”以外の面々に目を向けると、現在離脱中で、指揮官が早期復帰を示唆したマックス・マンシーが、OPS.832、出塁率.375と、そのイメージとは裏腹に“まとまった”タイプであること、若手の成長株として注目を集めるアンディ・パヘスがOPS.801、出塁率.321、さらに規定打席未満ではあるものの、新戦力のキム・ヘソンがOPS.791、出塁率.357と、光るものがあり、“スミ谷マン”の前後に置くことができる数少ない戦力であるという点も見逃せない。果たしてシーズン終盤に向かって、指揮官がどのような形で打線の梃入れを行い、連覇に繋げていくのか、注目したいところだ。