CREATIVE丨2026.01.27
日本ブランドのヒューマノイド『cinnamon 1』発表 世界初ジェスチャーコントロール搭載のヒューマノイドを年内に市場投入

ドーナッツロボティクスが、日本ブランドの新型ヒューマノイド「cinnamon 1」を発表した。1月21日に行われた記者発表で世界初公開されたこの機体は、同社の特許技術を搭載した二足歩行の量産型ヒューマノイドで、年内の市場投入を予定している。
「cinnamon 1」は、現在は海外企業からOEM提供を受けた機体に独自AIを組み込む形で開発が進められているが、将来的には機体そのものも国産化する構想を掲げる。ヒューマノイドが自律的に行動するために必要なAI「VLA(Vision-Language-Action)」の搭載も予定されており、2026年内には工場や建築現場での作業代替を本格的に進めていく計画だ。
あわせて発表されたのが、ロボットを“声を出さずに”操作できる新技術「サイレント ジェスチャー コントロール」。手振りや指の動きといったジェスチャーだけでロボットに指示を伝える仕組みで、「話さなくても、想いが届く」というコンセプトから生まれた特許技術だ。空港や建築現場、工場など周囲が騒がしい環境、あるいは家庭内で声を出せない状況でも直感的に操作できる点が特徴となっている。この技術は利便性だけでなく、アクセシビリティの観点でも意義が大きい。世界には約4.3億人の難聴者がいるとされる中、音声に頼らない操作方法は、ハンディキャップを持つ人にも配慮した設計と言える。
同社は2025年10月に、建築業界向けの事業展開などを見据え、株式会社エムビーエスとの資本業務提携を発表。建築現場への導入に加え、国内VLAデータセンターの設立も視野に入れている。ヒューマノイドの実用化を“研究段階”にとどめず、実際の労働現場に接続しようとする姿勢が鮮明だ。

2014年創業のドーナッツロボティクスは、2017年に「羽田空港ロボット実験プロジェクト」に採択され、2024年には「EY Innovative Startup 2024(ロボティクス部門)」を受賞。国内外のメディアから注目を集めてきた。ヒューマノイドの進化が社会への貢献を深めていくという考えのもと、「cinnamon 1」はその次のフェーズを示す存在になりそうだ。









