CULTURE丨2026.04.04
BTS、『ARIRANG』から収録曲「2.0」MV公開 パク・チャヌク監督作『オールド・ボーイ』の名シーンをオマージュ
BTSが5thアルバム『ARIRANG』から収録曲「2.0」のミュージックビデオを公開した。本作は、パク・チャヌク監督による映画『オールド・ボーイ』の名シーンをオマージュした映像が核となる。コミカルな演技や特殊メイク、楽曲のメッセージとリンクした演出が重なり、独特の世界観を形成している。
古びたエレベーターの扉が開くと、スーツ姿のメンバーが登場。廊下に集まる荒々しい男たちと対峙するように降り立ち、サングラスをかけたクールな佇まいで、ノワール映画の主人公のようなオーラを放つ。一方で、手にするのは孫の手やうちわ、短簫(タンソ)、逆さに持った新聞といった意外性のある小道具。ヒゲをつけた変装姿も相まって、緊張感とユーモアが同時に走る。
音楽に合わせて前進するシーンは、『オールド・ボーイ』のワンテイクアクションを想起させる構図。点滅する照明と周囲の人物のコミカルな動きが、パフォーマンスと一体となり、映像全体にリズムを与えている。
MVの中核にあるのが、エレベーター内で展開される「2.0 LOADING」のプロセス。密閉空間の中で慌ただしく衣装を整え、「着いた」という一言とともに、世間が知るBTSへと変貌する。その後、廃墟の各所でパフォーマンスを繰り広げ、「BTS 2.0」という新たなフェーズを提示する。
みすぼらしいエレベーターから始まり、華やかなペントハウスで終わる構成も象徴的だ。序盤の荒々しい空気は、底辺から積み上げてきた軌跡を想起させ、後半の空間転換とスタイリングは、時代のアイコンへと上り詰めた現在地を映し出す。MV全体を通じて、より強固になったアイデンティティと新章の幕開けが比喩的に描かれている。
振付も見どころの一つ。重厚な動きと精緻な緩急のコントロール、明確な起承転結を備え、従来のパフォーマンスパターンからの脱却を示す。新たな感覚の表現を通じて、グループが次の段階へ進んだことを強く印象づける。
メンバーはこのMVについて、「進化したパフォーマンスを見せられる映像。映画オマージュの作品で、撮影過程も楽しかった。序盤の“オールド・BTS”を表現するための変装が特に印象に残っている。お互いの顔を見るたびに笑いが止まらなかった」と振り返っている。
「2.0」は変則的なリズムが特徴のヒップホップ/トラップ楽曲。変化と成長を経て新局面に入った現在のBTSを描く。「そう BTSみたいになんて言うは易し/僕らは跳び箱 誰もかも飛び越えたがる」といったリリックには、自信と積み重ねてきた努力がにじむ。なお同曲は、米ビルボード「Hot 100」(4月4日付)で50位にチャートインした。









