MOVIE丨2025.09.26
劇場版『チェンソーマン レゼ篇』 声と映像が生んだ「レゼの切なさ」に観客が涙

© 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト ©藤本タツキ/集英社
9月19日(金)に全国公開された劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』は、初日興行収入4億2000万円超、27万2000人動員を記録し、3日間で累計12億円を突破。最終興行収入50億円超えの期待が高まっている。そんな本作で「レゼが映像化され、声がついたことで切なさが倍増した」との声が相次いでいる。原作で描かれたシーンが、声優(CV.上田麗奈)の演技や映像演出によって新たな感情を呼び起こしたようだ。
原作では冷徹なスパイとしての側面が強かったレゼだが、映画ではモノローグや柔らかい声色が重なり、任務のための道具ではなく<16歳の普通の少女>としての存在感が際立った。観客からは「ただの敵キャラではなく、人間味のある女の子に見えて胸が苦しい」との感想も寄せられている。
カフェのシーンでのやり取りや、学校でのモノローグは声によって温度が加わり、<普通の生活を望む少女>の姿が鮮明に描かれた。特に告白シーンでは「兵器としてではなく、少女としての本心が伝わって涙が止まらなかった」と多くのファンがコメントしている。
特にラストシーンでの声優・上田麗奈の演技が大絶賛されている。爆弾のピンを抜く場面では、“躊躇”のニュアンスが伝わってくると強調。観客からは「任務と気持ちの間で揺れていたのが声で分かった」「マスターや電磁を傷つけたくなかったのかもしれない」と解釈が広がっている。
ラストシーンでは、瞳からハイライトが消える作画と、振り絞る声が重なることで、「上田麗奈の破壊力すごすぎ」「デンジの待ってるカフェに近づくにつれてレゼの表情が明るくなっていくの辛い」「届かない想いの痛み」「切ない余韻たっぷりだし宇多田ヒカルやっぱ強い」「最後が切なすぎて感情がぐちゃぐちゃになった」「原作で知っていた展開なのに、声がついたことで心が抉られた」」との声が見られた。
映画によって、レゼは“敵キャラクター”から“切なさを背負った少女”へと昇華。観客は彼女の二面性を声と映像を通して受け取り、忘れがたい余韻に包まれているようだ。
劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』は大ヒット上映中