SPORTS丨2026.09.16
「キャプテンが言うセリフじゃない」エンバペの“選ばれし者”発言が波紋を呼ぶ… デンベレが反応? 物議を醸す

写真:AP/アフロ
キリアン・エンバペの「選ばれし者」発言に対し、ウスマン・デンベレが静かだが明確な言葉を返した。
発端となったのは、エンバペが『France Football』のインタビューで語ったデンベレとの比較だった。
「デンベレは常に才能のある選手として見られてきた。一方で、僕はずっと選ばれし者として見られてきた。僕はとても若い頃から、すぐにトップレベルにいた。彼は怪我もあり、僕とは違う道を歩んできたけど、しっかり巻き返した」
デンベレの才能と復活を認めた発言ではある。しかし、自身を「選ばれし者」と表現しながら両者のキャリアを比較したことで、その言い回しが波紋を広げた。
その後、パリ・サンジェルマンがブレストに1-0で勝利した試合後、デンベレはバロンドールについて聞かれ、こう答えた。
「僕はずっとこうだった。クラスの後ろの方で、一生懸命取り組んでいるような存在だった。キャリアを通じて何も言わず、本当にたくさん努力してきた。前にも言ったように、僕は決して選ばれし者ではなかった。でも努力を続け、昨年はパリ・サンジェルマンで素晴らしい一年を送り、その努力が報われた。今年については、どうなるか見てみよう。プレッシャーを感じず、落ち着いている」
デンベレはエンバペの名前を直接出していない。それでも「選ばれし者」という同じ表現を使ったため、エンバペへの回答と受け止められている。
デンベレは若くしてレンヌやドルトムントで頭角を現し、バルセロナへ移籍した一方、度重なる負傷によって長期間の離脱も経験した。才能を疑われたわけではないが、その力を安定して発揮できるかについて厳しい視線を浴び続けた。その後、パリで復活を遂げ、努力が結果につながったという自負が今回の言葉にはにじんでいる。
フランスの元代表選手ジェローム・ロテンは、デンベレに近い人々がエンバペの発言を快く思っておらず、一部は「裏切りのようなもの」と受け止めていると主張した。また、フランス代表の複数選手も発言に不満を抱いていると伝えている。ただし、これはロテンが明かした周辺情報であり、デンベレ本人やフランスサッカー連盟が認めた事実ではない。
ネット上でも「キャプテンが言うセリフじゃない」「フランス代表大丈夫?」「仲間について公の場で使う表現としては配慮を欠いてる」「内容が事実かどうかではなく、比較する言い方が問題」「デンベレは怪我や批判を乗り越えるために、人一倍リハビリとトレーニングを続けてきた」といった声が上がった。
一方で、「エンバペはデンベレの才能と復活を認めており、見下そうとした発言ではない」「両者が歩んできたキャリアの違いを説明しただけ」との見方もある。エンバペは過去にデンベレをバロンドール候補として強く支持し、その活躍を高く評価していた。
両者の関係悪化が確認されたわけではない。ただ、デンベレが「選ばれし者ではなかった」と強調し、自らの成功を才能や運ではなく努力の積み重ねとして語ったことで、エンバペの言葉とは対照的なメッセージになった。

写真:AP/アフロ









