REVIEWS2025.03.21

ただのアクションではない… 『デアデビル: ボーン・アゲイン』の戦闘シーンは、キャラクターの内面と連動した感情の爆発を描く

デアデビル:ボーン・アゲイン

©︎2025 Marvel

『デアデビル: ボーン・アゲイン』のファイトシーンの裏側がマーベル公式ポッドキャストで明かされた。

『デアデビル: ボーン・アゲイン』の戦闘シーンは、これまで以上に進化している。今回のシリーズでも、象徴的な「廊下シーン」が復活しており、ファンの期待を裏切らない仕上がりだ。スタントコーディネーターのフィリップ・J・シルベラは、前作『デアデビル』の戦闘演出を手掛けており、今回も一貫したクオリティを維持している。

フィリップは、キャラクターごとに異なる戦闘スタイルをデザインすることで、リアルさを追求している。デアデビルの戦い方は、父親譲りのボクシング、師匠スティックによる格闘技、そして怒りに突き動かされる感情のミックス。至近距離ではボクシングスタイル、距離がある時はアクロバティックな動き、怒りに満ちた時は一気に相手に突進する。その時々の状況や相手によって戦い方を変えることで、戦闘に多様性を持たせている。
さらに、今回のシーズンではデアデビルの内面にも変化が見られる。より凶暴で激しさを増した戦闘が展開されている。主演のチャーリー・コックスも、年々身体能力を向上させ、スタントの多くを自らこなしている。スタントチームは、キャストと連携しながらキャラクターの心情に寄り添った戦闘シーンをデザインしており、感情と動きが一体となった演出が魅力だ。

また、時間の制約の中で映画レベルのアクションを再現することは最大の挑戦だが、キャストとクルー全員が全力を尽くしている。特にチャーリーは撮影の合間にランチブレイクを返上して戦闘シーンの稽古を行い、役へのこだわりを見せている。フィリップも「チーム全員が常にベストを尽くしてくれた」と誇りを持って語っている。

『デアデビル: ボーン・アゲイン』の戦闘シーンは、単なるアクションではなく、キャラクターの内面と連動した感情の爆発を描き出している。デアデビルの怒り、キングピンの葛藤、パニッシャーの無慈悲さ、それぞれの個性が戦闘スタイルに反映され、視聴者の心を打つ迫力あるシーンとなっている。

『デアデビル:ボーン・アゲイン』はDisney+にて独占配信中

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