STREAMING2024.12.10

『イカゲーム』シーズン2、ゴールデングローブ賞作品賞にノミネート Netflix作品は合計24ノミネート獲得

Netflix『イカゲーム』

12月9日(アメリカ現地時間)に発表となった「第82回ゴールデングローブ賞」で、Netflix作品が合計24ノミネートを獲得。(※日本におけるNetflix作品のノミネート数。各国の取り扱い作品により、ノミネート数が異なる場合)アメリカのノミネート数は、合計36(映画部門:13、テレビ部門:23)。

配信を数日後に控える中、早くも作品賞(ドラマ部門)にノミネートされたのは、Netflix 史上 No.1のメガヒットを記録した『イカゲーム』シーズン2(12/26独占配信)。本作は、膨大な借金や深刻なトラブルにより人生を諦めかけた者たちが、“人生一発逆転”できるほどの高額賞金を懸け、<誰もが知る子どもの遊び>になぞらえた「負けたら即死」のゲームに巻き込まれていく、本格サバイバルスリラー。勝敗の行方はもちろん、ゲームの裏に隠された謎に迫るサスペンス、そしてプレイヤー同士の思惑や動機が絡み合う濃密な人間ドラマも世界中の観客の心を揺さぶった。

シーズン2は、人生詰みかけだった気弱な主人公ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)がゲームで優勝してから3年後が舞台。ギフンはフロントマン(イ・ビョンホン)の正体を明らかにし、イカれたゲームに終止符を打つことを決意。再びゲームへ足を踏み入れる…。

シーズン1は、“米テレビ界最高の栄誉”とされる第74回エミー賞で非英語作品初の作品賞[ドラマ部門]にノミネート、イ・ジョンジェは主演男優賞[ドラマシリーズ部門]をアジア人として初受賞、ファン・ドンヒョク監督は監督賞[ドラマシリーズ部門]を受賞という偉業を達成した「イカゲーム」。再び、想像を超える壮大な物語と、全てが“イカしていて”、圧倒的に“イカれている”新シーズンがまもなくスタートする。

作品賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門)など3部門にノミネートされたのは、主演も務めるリチャード・ガッドの一人芝居に基づく、“奇妙な話題作”「私のトナカイちゃん」。売れない芸人のドニー・ドン(リチャード・ガッド)と、彼に付きまとう女性のストーカー(ジェシカ・ガニング)の物語。そのゆがんだ関係に追い詰められた彼は、やがて心の奥底に葬ったトラウマに向き合わざるを得なくなっていく。観る者の心をつかみ、ブラックユーモアあふれる、あらゆる意味で世間を賑わせているドラマが堂々ノミネートを獲得。

続いて、「ダーマー」に続きライアン・マーフィーが実際の犯罪を基に手掛けたアンソロジーシリーズの第2弾、「モンスターズ: メネンデス兄弟の物語」も作品賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門)など3部門にノミネート。物語は1996年、ある兄弟が実の両親ホセ・メネンデスとキティを殺害した罪で有罪判決を受けた事件。 犯行動機について、検察側は一家の財産を相続するためだったと主張する一方で、仮釈放が認められる余地もなく終身刑で服役中の兄弟は、両親からの生涯にわたる肉体的、精神的、性的な虐待の恐怖からくる行動であったと今日に至るまで主張し続けている。本当のモンスターは誰なのか?

さらに、パトリシア・ハイスミスによるベストセラー小説を原作としたリミテッドシリーズ「リプリー」からも、作品賞(リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門)に加え、主人公トム・リプリー役に扮するアンドリュー・スコットが男優賞、マージ役のダコタ・ファニングが助演女優賞にノミネート。そして、ケリー・ラッセル主演の政治スリラー「ザ・ディプロマット」のシーズン2も作品賞(ドラマ部門)などに名乗りを上げた。

また、12月5日(木)より配信が開始された、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのエリザベス・スワン役でおなじみキーラ・ナイトレイ主演のスパイスリラー「ブラック・ダヴ」では、キーラが女優賞(ドラマ部門)にノミネート。キーラは政治家の妻として潜入活動をしているスパイを魅惑的に演じている。

アニメーション映画でも、『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』(2025年1月3日より独占配信)がアニメーション映画賞にノミネートされるなど、Netflixの海外作品が各ジャンルの部門でノミネートを果たした。

<第82回ゴールデングローブ賞 Netflix作品:ノミネート一覧>

■「イカゲーム」シーズン2
作品賞[ドラマ部門]

■「私のトナカイちゃん」
作品賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門]、男優賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門](リチャード・ガッド)、助演女優賞(ジェシカ・ガニング)

■「モンスターズ: メネンデス兄弟の物語」
作品賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門]、男優賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門](クーパー・コック)、助演男優賞(ハビエル・バルデム)

■「リプリー」
作品賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門]、男優賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門](アンドリュー・スコット)、助演女優賞(ダコタ・ファニング)

■「ザ・ディプロマット」シーズン2
作品賞[ドラマ部門]、女優賞[ドラマ部門](ケリー・ラッセル)、助演女優賞(アリソン・ジャネイ)

■「ブラック・ダヴ」
女優賞[ドラマ部門](キーラ・ナイトレイ)

■「ジェントルメン」
作品賞[ミュージカル/コメディ部門]

■「こんなのみんなイヤ!」
作品賞[ミュージカル/コメディ部門]、女優賞[ミュージカル/コメディ部門](クリステン・ベル)、男優賞[ミュージカル/コメディ部門](アダム・ブロディ)

■「グランパは新米スパイ」
男優賞[ミュージカル/コメディ部門](テッド・ダンソン)

■「グリセルダ」
女優賞[リミテッドシリーズ/アンソロジーシリーズ/TV映画部門](ソフィア・ベルガラ)

■「ジェイミー・フォックスの何が起きたって…」
スタンドアップコメディ ベストパフォーマンス賞(ジェイミー・フォックス)

■「アダム・サンドラーのラブ・ユー」
スタンドアップコメディ ベストパフォーマンス賞(アダム・サンドラー)

■「アリ・ウォンのシングルレディ」
スタンドアップコメディ ベストパフォーマンス賞(アリ・ウォン)

■『ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!』
アニメーション作品賞

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