REVIEWS2024.12.11

チンピラからロシアンマフィアまで デスマシーン化した“何者でもない”最強中年男は何人抹殺したのか?

続編が2025年8月15日に全米公開されることが決定している映画『Mr.ノーバディ2』。ドラマ「ブレイキング・バッド」とそのスピンオフ「ベター・コール・ソウル」で知られるボブ・オデンカークが主演を務めたハードボイルドアクションだ。

『ジョン・ウィック』のデレク・コルスタッドが脚本を執筆し、「87ノース」のデビッド・リーチ&ケリー・マコーミックが製作、ボブ・オデンカークが主人公のハッチを演じた。続編は、ボブ・オデンカークが再びハッチ役で登場、コルスタッド、アーロン・ラビン(「トム・クランシー/CIA分析官ジャック・ライアン」)、ウマイア・アレム(「ケイト」)と共同で脚本も執筆。ボブ・オデンカークはリーチ&マコーミックとともにプロデュースも手がける。

どこにでもいる“何者でもない男(NOBODY)”が溜め込んだ怒りを爆発させ、殺人マシーンへと覚醒していく…。そんな本作で“死亡した人数=キルカウント”をチェックしてみよう。

主人公のハッチは、仕事で評価されず、家族からもリスペクトされず、冴えない毎日を送る中年男。自宅に強盗が押し入っても情けない対応をしてしまったハッチだったが、ある日バスの車内でチンピラに「ジジイ」呼ばわりされ、ついにキレて大乱闘を起こす。だが、この事件がロシアンマフィアへと繋がるきっかけとなり、銃撃戦やカーチェイスなどド派手な戦いへと発展していく……。

バスで弟を負傷させられたマフィアのボス・ユリアンから狙われる身になったハッチ。武装集団によって自宅を襲撃されると、家族を地下室に避難させ、自らは身近にあったバット、包丁やフライパンなどの日用品を武器に使って攻撃したり、敵から銃を奪ってぶっ放したりしながら、8人を殺害する。

スタンガンで気絶させられたハッチは、結局マフィアに拉致され車のトランクへ詰め込まれてしまう。だが、車内に向かって消火器を噴射し、車ごと信号機に激突させる事故を起こすことで、同乗していた3人の敵を絶命させた。

一方、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのドク役で知られる名優クリストファー・ロイドが演じるハッチの父親・デヴィッドは、老人ホームでのんびりと余生を過ごす元FBI捜査官。ベッドで寝ていたデヴィッドにもマフィアが襲いかかるが、拳銃を突きつける敵2人に向かって隠し持っていた銃を撃ち抜き返り討ちにする。

ユリアンのアジトに乗り込んで手下を10人ほど殺してきたハッチが、いよいよ自身が勤務する工場でマフィアとの決戦へ。そこに助けに現れたのは、父親のデヴィッドと、ラッパーのRZA演じるハッチの異母弟・ハリー。次々と敵を銃殺していくデヴィッドとハリーに加え、ハッチがあらかじめ仕掛けておいた様々なトラップも利用しながら30人近くもの敵を殺害。そして、手榴弾と防弾ガラスの窓を使ってユリアンを爆殺した。3人の鮮やかなチームワークにより合計46人の敵を殺害し、最終的なキルカウントは71人となった。

『Mr.ノーバディ』はU-NEXT、Amazon Prime Videoで配信中

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