SPORTS2025.04.17

シカゴに溶け込みすぎる男・カブス今永昇太 ガッツポーズや拳でファンのボルテージを上げたい

今永昇太

写真:ZUMA Press/アフロ

シカゴ・カブスの今永昇太が、YouTube「JM Baseball」の『Dugout Discussions』に登場。番組ホストのクリス・ローズとの対談で、MLB挑戦の理由からシカゴでのプレー、アメリカで感じた文化の違いなどを語った。

2024年がMLBでのルーキーイヤーだった今永。フリーエージェントでの加入ということもあり、「シカゴの人たちは、自分のことを知らない人も多かったと思う」と話す。だからこそ、成績を残すのはもちろんだが、「自分らしさを出すこと、自分という人間を知ってもらうことが大事だった」と語る。その言葉通り、今永はシカゴの街にすっかり溶け込んでいる。球場で見せる感情表現や笑顔は、ファンからも高く評価されていて、チームのムードメーカー的存在にもなっている。
マウンド上で見せるガッツポーズや拳を握る姿についても言及。日本ではあまり感情を表に出す文化ではないが、今永自身は「ホームゲームだけの特別なリアクション」と決めているようだ。ファンのボルテージを上げて、チームの勢いに繋げたいという思いがある。

また、アメリカで感じた文化の違いとして「みんなが意見をしっかり持っていて、それをちゃんと口にするところ」が印象的だと話していた。特に、選手が審判に対して自分の意見を伝える場面は、日本とはかなり違う空気感だと感じているようだ。

本格的にアメリカでのプレーを意識し始めたのは2023年。WBCでの経験が大きな転機になったという。周囲のサポートもあり、「自分にもチャレンジできるかもしれない」と思えるようになったという。実はそれ以前、2021年頃から少しずつ意識していたようで、当時からMLBの試合はクラブハウスでよく見ていた。とくに、先に海を渡っていった日本人選手たちの活躍が刺激になったと振り返る。

今永にとってMLB挑戦は、野球だけでなく、人生そのものを豊かにしてくれるものになっているのが分かる。今後、どのような成績を残すのかはもちろん、どのようにシカゴの街と深く関わっていくのかも楽しみだ。

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