SPORTS2025.04.30

「指標オタは黙ってて欲しい」 エ軍・トラウトに日本のファンからは擁護の声多数「いうても9本塁打やぞ?」「トラ兄を舐めるな」

トラウト

写真:Imagn/ロイター/アフロ

4月27日(日本時間4月28日)に行われたミネソタ・ツインズ対ロサンゼルス・エンゼルスの一戦で、1番・ライトで先発出場を果たすも、4打数ノーヒットに終わり、その衰えに批判が続出しているエンゼルスのマイク・トラウト。しかしその全盛期を知るファンからは、再起に期待する声も相次ぎ、注目を集めている。

この日の4打席のうち、1回表・4回表は回の先頭として打席に立ったものの、いずれの打席でもさほど相手バッテリーを悩ませることなく、それぞれ、ファーストへのファウルフライ(1回表)、平凡なセンターフライ(4回表)に倒れ、リードオフマンとしての働きを見せることができなかったトラウトは、残りの2打席も空振り三振(6回表)、ライトフライ(8回)と、まったく良いところがないまま試合を終えることに。

トラウトの成績は依然、下降の一途で、今季はここまで本塁打こそ9本放っているものの、100打数17安打で打率は.170、打点18、三振34と、惨憺たる内容に。しかも守備でも衰えを感じさせる場面が続出し、DRS(失点阻止貢献度)は-3、シーズンベースの換算では-23と、まったくもって信じ難い数字ばかりが並ぶ…こうした点から、目下、現地メディアのなかには、早くも“トラウト限界説”じみた批評を行う向きがあるほか、それを真に受けた一般のファンからも、手厳しい声がネット上に噴出する“異常事態”となっているのである。

さらに“トラウト限界説”を唱える向きにとって最大の根拠とされているのが、選手の総合力を示すとされる指標「WAR」に関する異変。かつて“5ツールプレーヤーの好例”とされ、数々の称賛を集めたトラウトは、2012年からの5シーズンでリーグトップのWARをマーク。通算WARでも86.1をマークしていたものの、今季は、第9号アーチを放った25日(日本時間26日)の時点でまさかの0.1。たしかにこうした成績・指標だけを見れば、その“激変ぶり”に、単なる驚きを超えて絶句しかねないのは、多くのファンにとって、ある意味、当然のことといえるかもしれない。

しかしながら、WBCで主将をつとめていたことからもわかるように、トラウトといえば、“MLBの顔”と呼べる選手の1人であり、そのキャプテンシーが、長らく低迷するエンゼルスを牽引していることも事実。そうした“数字に表れない貢献度”に、日本のネット上の野球ファンからは擁護の声が多数ある。実際、「おい誰だよトラ兄限界説言ってるやつw」「勝手に他人の限界決めるな」「トラ兄は1人でずっと支えてる。ヤンキースやドジャースにおったらもっと成績あがってるわ」「いうても9本塁打やぞ?」「トラ兄を舐めるな」「指標オタは黙ってて欲しい」といった様々な反響が巻き起こっている。

トラウトといえば、かつて大谷翔平と“トラウタニ”コンビを組んでチームを牽引、エンゼルスファンに“数少ない夢と希望”を与え続けたスタープレーヤー。現状、長打以外の数字は物足りないものばかりだが、エンゼルス打線ぜんたいの調子が上向き、相手バッテリーにとって「トラウトだけ抑えておけば勝てる」という状況から脱却することができれば再浮上の可能性も見えてくるだけに、まずは周囲の奮起を含めて、状況の好転に期待したいところだ。

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