米津玄師による劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌「IRIS OUT」について、ネット上では驚きと称賛の声が相次いでいる。ファンたちの反応を追ってみると、改めて米津の圧倒的な才能と解釈力の凄まじさが浮かび上がってきた。

「米津はどんな作品でも“解釈の悪魔”として殴り倒してくる」ファンの間でよく使われるこの表現通り、今回も楽曲の歌詞や構成がレゼとデンジの関係性を完璧に言語化していると話題に。作品への理解度の高さと、それを音楽に落とし込むセンスが圧倒的だと称えられている。同時期に「ガンダム」「メダリスト」など複数作品の楽曲も手掛けている米津だが、そのどれもが“解釈の極致”に到達している点も驚異的だ。「一度作品を頭に叩き込むと、もう読まずに自分の中でキャラクターが動いて見える」という彼の発言は、ファンから「具現化能力者レベル」と言われるほどだ。

米津自身「レゼ編を作るために、まずはレゼを強く好きになるところから始めた」「今の自分にとってレゼは高校生の頃に好きだった女の子みたいな、たまに卒アル見て思い出す子みたいな存在になってる」と語っており、その没入の仕方はまるで“メソッド演技”。「自己催眠を使ってるのか？」「最高の曲をありがとうなんだけど消えない傷が刻まれてない？」とファンが半ば本気で心配するレベルだ。

「IRIS OUT」の「軽動脈からアイラブユーが噴き出て」というフレーズはレゼのピンが刺さってる首の側面と大体同じ位置とリンクしていること、“ダーリン”の連呼がレゼの心の叫びに聞こえること、「脳みその中から「やめろ馬鹿」と喚くモラリティ 半端なくラブ！ときらめき浮き足立つフィロソフィ」はレゼの心情と重なるという指摘が多い。一見デンジの視点から歌われているように聞こえるが、「100％デンジの歌じゃなく2人の歌」「レゼ目線で聴くと二度おいしい」と、複層的に楽しめる歌詞になっているとファンの間では語られ、結果として「作品そのものを再構築する主題歌」と称賛が止まらない。

「歌詞を読めば読むほどレゼの痛みが蘇る」「ここまで作品に寄り添った主題歌は他にない」「主題歌を聞いたら映像なしでは物足りなくなる」「原作の痛みや愛をすべて背負ったような歌」「米津の曲があるから、この映画が成立している」「米津様最高！米津様最高！米津様最高！！！」といった多くの反響があり、まさに、米津玄師の“解釈力”と“表現力”が作品の心臓部を担っていると言っても過言ではない。「IRIS OUT」は、「音楽と映像の永久機関が完成した」とファンに言わしめている。