SPORTS2025.07.10

「これは危険!」“100マイルの火炎放射器” 藤浪晋太郎にNPB復帰報道… ネット上が大騒ぎ「魅力的なんだよな」「阪神優勝への最後のピース」

藤浪晋太郎

写真:AP/アフロ

6月17日、シアトル・マリナーズ傘下のタコマ・レイニアーズ(3A)から自由契約となった藤浪晋太郎。その藤浪について、日本球界への復帰の噂が突如として浮上、野球ファンの間で話題となっている。

藤浪の代理人をつとめるスコット・ボラス氏によると、3Aタコマを退団後、同氏ゆかりの施設で練習を続けつつ、オファーを待っている状態だという藤浪は、退団後およそ2週間が経過した時点でも具体的なオファーが皆無の状態。その豪腕ぶりで知られるボラス氏をして、今後がまったく見えない状況というのは、それだけ藤浪に厳しい評価が下されているということを示しているが、このまま米国に留まったとしても、米国内のチームからのオファーが“望み薄”となれば、藤浪の進路はおのずと限られており、そうした中で最有力視されているのが、古巣の阪神タイガースをはじめとする日本球界への復帰プランというわけだ。

とはいえ、日本球界への復帰を模索するとなれば、まず最初に乗り越えなければいけない壁は、日本時代から続く制球力の問題。藤浪自身、3Aでは21試合に登板し、18階2/3を投げて防御率5.79、被安打.167と絶好調のようにも見えるが、その実、与死球3、暴投7と、渡米前から課題となっている制球力の向上についてはクリアしたとは言い難いものがあり、また、0失点でマウンドを降りた試合でも、自ら出した四球で塁を埋め、その後に連続三振で切り抜ける…といった投球も目立つことから、いくらポテンシャルが高かったとしても、その“起用の難しさ”という観点から、「是非うちに!」と声をかける球団は限られるだろうと見られている。要は、“藤浪劇場”と呼ばれる状況では、日本球界への復帰も厳しいものとなるというわけだ。こうした藤浪の“NPB復帰プラン”に、SNS上の野球ファンからは「これは危険!」「ついに来た」「阪神優勝への最後のピース」「自軍の野手を守るために争奪戦不可避」「魅力的なんだよな」「人生ゲームみたいな生き様だ」といった藤浪人気が伺える様々な反響が巻き起こることに。

とはいえ、藤浪といえば日本人投手の歴代最高球速となる165.1km/hをマークするなど、球速だけでいえば“大谷翔平超え”であるし、そもそも高卒ルーキーとしてプロ入りし、3年連続2ケタ勝利をマークした逸材であることを思えば、そのポテンシャルに期待しない方が不自然というもの。“ビジネス”であるボラス氏にとっては不本意かもしれないが、NPB&MLBに限らず、日本や北米の独立リーグやメキシカンリーグ、韓国・台湾のプロリーグ、さらにはドバイのベースボール・ユナイテッドなど、その選択肢はまだまだ残されているだけに、引き続き、その動向に注目したいところだ。

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