SPORTS2026.06.22

NBAに“新たな悪役”が誕生か?リーグの顔・ウェンバンヤマをめぐる評価が真っ二つに

ウェンバンヤマ

AP Photo/Mark J. Terrill

ビクター・ウェンバンヤマはNBA入団前から、誰もが認める“未来のスーパースター”だった。

ドラフト前にはレブロン・ジェームズから「エイリアン」と称され、ヤニス・アデトクンボも「歴代最高クラスの選手になる」と絶賛。2023年のNBAドラフトでサンアントニオ・スパーズに全体1位指名されると、その期待に違わぬ活躍を見せた。ルーキーイヤーには平均21.4得点、10.6リバウンドを記録し、満票で新人王を獲得。さらにリーグ最多ブロックをマークし、その後は最優秀守備選手賞にも輝いた。

だが、コート内外での振る舞いを巡り、ここ最近は風向きが変わり始めている。

特に2026年NBAファイナルでは、ニューヨーク・ニックスとのシリーズを通じて“悪役”として扱われるようになった。第3戦ではジェイレン・ブランソンへの激しい接触が物議を醸し、判定が見逃されたこともあってニックスファンの怒りが爆発。マディソン・スクエア・ガーデンではブーイングが飛び交い、ウェンバンヤマは一気にニューヨークの敵役となった。

さらにプレーオフ期間中には、激しいファウルや挑発的と受け取られる行動がたびたび話題となり、一部ファンやメディアからは「リーグに過剰に持ち上げられている」「成功を急ぎすぎている」といった批判も噴出。スパーズの若きエースとして脚光を浴びる一方で、反感を抱く声も確実に増えている。

もっとも、ウェンバンヤマ本人はこうした状況を冷静に受け止めているようだ。ニックスファンから激しいヤジを浴びた後も、自身はまだトレイ・ヤングほどの“ニューヨークの悪役”ではないと語り、余裕を見せた。

NBAの歴史を振り返れば、真のスーパースターには熱狂的な支持者と同じくらい強烈なアンチが存在する。かつてのマイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームズもそうだった。

ウェンバンヤマは今、その領域へ足を踏み入れつつある。愛される“エイリアン”としてリーグに現れた22歳は、今やNBAで最も議論を呼ぶ存在のひとりになっている。

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