MOVIE2025.04.21

“実は殺し屋だった”ファン待望! 天才会計士にして“スゴ腕殺し屋” 『ザ・コンサルタント2』は激しく、クレイジーになる

前作『ザ・コンサルタント』(2016)から約9年、ファン待望の続編がいよいよ動き出した。ベン・アフレック主演の本作は、ただのアクションスリラーにとどまらず、主人公クリスチャン・ウルフの孤独と葛藤、そして家族との絆を描いた異色の作品として高く評価された。

公開されたファーストルックでは、主演のアフレックが「一番よく聞かれるのが『次はいつ?』ってことだった」と語る。その言葉どおり、続編の製作は多くのファンの声に後押しされて始まったもののようだ。

『ザ・コンサルタント』で描かれたのは、天才的な数学能力を持ち、裏社会の「帳簿係」として働くクリスチャン・ウルフの物語。彼は自閉症スペクトラムを抱えながらも、高度な計算能力と驚異的な戦闘技術をあわせ持つ謎多き殺し屋。表向きは田舎町の小さな会計事務所を営む一方で、裏では犯罪組織の資金洗浄など、危険な仕事を淡々とこなしていた。そんな彼がある会計監査の仕事を通じて、企業の不正と巨大な陰謀に巻き込まれていく。やがて明らかになるのは、彼の過去と、ずっと切れていたはずの弟ブラックスとのつながりだった。

今回の続編では、FBI捜査官レイ・キング(J.K.シモンズ)の死がすべての始まりになる。彼は死の直前、クリスチャンに連絡を取り、未解決の失踪事件の調査を依頼する。クリスチャンはこの依頼を「自分が始めたことの終わり」として受け止める。そしてもう一人のキーパーソンが、弟ブラックス(ジョン・バーンサル)。前作のラストで再会したふたりが、今回は本格的に“バディ”として動き始める。兄の「手を貸してくれ」という一言に、迷いなく動く弟。血のつながりだけではない、深い信頼が描かれていく。

物語には新キャラクター・メアリー・ベスも加わり、事件の核心へと迫っていく。レイが何を追っていたのか? なぜ命を落としたのか? 殺人事件の背後にある真相とは? ひとつひとつの手がかりをもとに、3人は真実を掘り起こしていく。クリスチャンの知能と分析力、ブラックスの大胆な行動力、メアリー・ベスの直感と観察眼。それぞれの力が交差していくことで、物語はさらにダイナミックに展開していく。監督やスタッフたちは、「続編は前作よりも大きく、激しく、クレイジーになっている」と自信を見せている。肉体と頭脳がぶつかり合う戦い、そして感情の奥底にあるテーマである家族、孤独、赦しがより濃密に描かれていく。

最後にアフレックは「この映画は、映画館で観るべき体験になる」と締めくくった。スクリーンに再び戻ってくるクリスチャン・ウルフに期待せずにはいられない。

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