SPORTS丨2026.10.10
こんな選手なかなかいない… 村上宗隆は「ロマンありすぎ」 成績だけじゃ分からない“恐怖の打撃” 「アダム・ダンを超えた男」

写真:AP/アフロ
三振を奪ったからといって、次の打席も安心できるわけではない。村上宗隆のメジャー1年目は、そんな一発の怖さを示すシーズンになった。ホワイトソックスで35本塁打を放ち、日本で見せてきた長打力が、メジャーの投手相手にも通用することを証明した。
その豪快な打撃を見て思い浮かぶのが、かつて同じホワイトソックスでもプレーしたアダム・ダンだ。三振は多くても、長打力と四球を選ぶ力で打線を支えた強打者。2012年には41本塁打を放っており、村上にも、一振りで試合を動かす破壊力と、打率だけでは測れない打撃の価値が重なる。ネット上では「ロマンありすぎ」「マジで見てておもしろい選手」「アダム・ダンよりアダム・ダンしてる」「アダム・ダンを超えた男」「和製シュワーバー」「癖の強い成績だなw」「小さくまとまって欲しくない」「今の怖さを残してほしい」「こんな選手なかなかいない」といった声が上がっている。
村上の強みは、ホームランが出るまで何もできない打者ではないことだ。豪快なスイングに目を奪われるが、その打撃を支えているのは、打席で辛抱強く球を待てる選球眼でもある。安打が出なくても四球で出塁し、味方の攻撃をつなぐ。三振の多さから簡単に打ち取れそうに見えても、実際にはアウトを取るまでに手間のかかる打者なのだ。
野球では、アウトを一つ取られるたびに、その回の攻撃が終わりに近づく。村上が四球で歩けば、アウトを増やさずに走者を置き、次の打者へチャンスを渡せる。一発で得点を生むだけでなく、打てない打席でも攻撃を終わらせない。この粘り強さがあるからこそ、三振の多い打撃でも打線の中心を担える。
本塁打と四球を得るために、三振の多さには目をつぶる。ダンのような打者は、そうした得失のある存在として語られやすい。だが村上は、長打力と出塁する力の両方で相手に負担をかける。慎重に攻めれば四球を選ばれ、甘い球を投げれば一振りで仕留められる。三振を取れる可能性があっても、それだけで投手が優位に立てるわけではない。
もちろん、三振の多さは課題として残る。しかし、打率や三振だけを見てしまうと、35本塁打と92四球で生み出した貢献は見えにくくなる。ダンを思わせる豪快さに、塁に出る粘り強さを備えている。村上は、その二つの武器をメジャー最初のシーズンから発揮した。







